日記(2023/03/17)

 日記というにはあまりにも一日坊主すぎねえか?

 今日は街を歩いた。まあいつものことだ。
 なんとなく裏道を歩きたい気分だった私は、最寄駅からさらに最寄りの裏道を目指した。駅から徒歩30秒未満のそこは、坂ばかりで歩きづらいし、狭いし、つーか帰宅するにはあまりにも方角が違うしで最悪。正直二度と歩きたくない。
 しかしまあ面白いもので、メーターだとか明り取り窓だとかプロパンガスタンクだとかが、すし詰めになって存在するそこは、なんか惹かれてつい歩みを進めてしまう。意味のないことだ、せめて写真を撮っておけと言いたい。まあ、どうせ忘れるのだけれど。

 そうして猫と格闘し(うそ)、道行く人にメンチをきり(これもうそ)、歩き続けた先には、見慣れた道があった。大型スーパーへとつながる道だ。普段歩いているうちには感じないものだが、こういったのは、どうも安心感を与えてくるものらしい。少しばかりの感動を覚え(これもまた、うそ)、ちょいとした水分補給をし、また歩き始めた。

 さて、ここもまた裏道である。そんな裏道をずんずんと進んでいると、突如点字ブロックが現れた。どこに続くでもない、たった10数個の点字ブロックがそこにあった。さて、あたりを見まわしてみよう。なにもない。道と道が、またそこにあった。点字ブロックは見当たらない。困ったものだ、意味が分からない。
 そのように意味のないことを考えながら観察を続けるうち、また意味のないことに気付いた。なんと、点字ブロックの1つがはがれているではないか。しかも、よく見るとそれは5mほど先に飛んで行っているように見受けられる。なるほど、これは意味のない点字ブロックだったのだ。誰も使わないのだから、わざわざ修正する必要もない。随分と賢い人間が、管理している道だ。私はまた、感動を覚えた(また、うそ)。